2011年03月10日

コラボレーション

先日、最後の1個のみずいぼを痛みと恐怖で、なかなか摘徐させてくれない7歳の男の子がいました。

お母さんも、あきらめ気味で、「もう帰ろう」というと、「いやだ、とってもらってから帰る」と泣きながら、治療に踏み切れない自分を責めるように、自分を拳でなぐっていました。

7歳といえど、「ちゃんと水いぼは治療したい」と明確な意思があったのです。

その後、看護師が、男の子と二人で話し合い、男の子は水いぼをとるにあたって、3つの約束ごと(リクエスト)があったそうです。

1 お母さんはそばにいないでいい。(看護師と僕と先生だけでいい)
2 麻酔のテープを剥がしたら、「すぐに」とってほしい。
3 先生は、何も話さないで、とってほしい。

3つ目の条件が、ユンタクヒンタクな私に対する的を得た指摘で、恥ずかしくなりましたが、3つの条件のもと、3人とも無言で、スムーズに、処置を終えました。

待合室で待っていたお母さんが、「え?とったの?」とびっくり眼であったのは、いうまでもありません。

うちの優秀な看護師自慢もありますが^^

患者、看護師(受付スタッフ、セラピスト)、医師、それぞれが協力しあって、

はじめて適切な治療が成し遂げられる。

ということを、すてきな男の子が再確認させてくれました。






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Posted by mami-clinic at 19:09│Comments(0)皮フ科
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