スロー＆ビューティフル　　　　　　エイジングへの道

こないだの皮膚科勉強会で、江藤先生に紹介していただいた、アトピー性皮膚炎のホントにわかりやすい解説冊子の題名です。

ステロイドに対する誤解を解き、保湿剤やステロイド外用剤の塗り方を具体的に指導しています。

たとえば、以下抜粋させていただきます。

⑪　正しく使い、副作用を回避

（皮膚炎を火事にたとえ）火事で家が燃えている時に、水道の蛇口からホースで水をちょろちょろとかけるだけで消火できるでしょうか。消防車が駆けつけて一斉放水で鎮火させるのが当たり前です。ステロイド外用剤を使う場合もまず皮膚の炎症が”鎮火”して完全にきれいになるまで使わなければいけません。

　大矢　幸弘（国立成育医療センター　第一専門診療部アレルギー科医長）　　「よくわかるアトピー性皮膚炎」　より抜粋

「ステロイド塗ったら黒くなる」×　　皮膚は毛細血管収縮作用で白くなり、薄くなります。黒くなるのは皮膚炎を放置しているからです。
「体内に蓄積する」×　ステロイドは人の体内で作られているホルモンです。ステロイド外用剤を大量に使っている重症のアトピー性皮膚炎の人は副腎皮質でのステロイドの産生能が落ちています。蓄積するとなると、アトピーの人よりそうじゃない人のほうがたくさんステロイドを作っているので、先に命があぶなくなるはずです。

など、わかりやすく疑問に対する説明が続きます。

私も、ステロイド外用剤を使うことの漠然とした不安や疑問に対しては、時間をかけて答え、説明するようにしています。


待ち時間に簡単に読みやすいので、より多くの方に読んでもらいたいと思います。

クリニックにおいていますので、ぜひ一読ください。